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過去ログ:

[186000] 風見鶏
詩人:どるとる [投票][編集]


跳ね上がった公園の噴水が
子どもたちの笑い声を包み込んで
降り注ぐ流線型のシャワー

虹も生まれたよ きれいだね
ラララ 暑さも忘れて遊びまわった

幸せのある方へ 僕を導いてくれよ
低気圧に押されながら 気まぐれな雨雲が
天気図いっぱいに広がってる
勢いよく回るぜ風見鶏

僕らの一歩は
何かを変えていく
何かを変えていく。

2014/08/14 09:34

[186001] 夜空の人へ
詩人:清彦 [投票][編集]

何もかも君でした

殺してほしい程 愛してた人


ほれ 外を見なよ 行き交う人々

人は 人は

変わっていくものでしょう?


ただ若かったというだけでは

済まされない程の 記憶

いつだって全部、全部

君の事を歌っていたんだよ


たったひとつの僕の過ち

君に会いに行ってしまって

そこから全て始まった

あのアイスの味は未だに

夏の暑さと甦ります


何度も何度も繰り返し読み返し

焼き直し書き直し

記憶と心 歌と傷

継ぎ足し継ぎ足しで

君を思い返してました

捨てきれないままとっておいた

ハートの思い出箱は

色褪せながらも 還らぬ何かを

待ち続けているような気がしています


今だって 時折、口ずさみます

僅かに残っていた幻 記憶のピース

何時だって大嫌いで愛してます




昨夜


君が結婚したことを知りました






そうだ!思い出した!

あのときみたいに

何もかも捨て去った気持ちで

夏の公園にたそがれて

せいせいしながら

朗らかに…おめでとう!


そして さようなら!

忘れないで、

この世は君だけのパラダイスだから

どんな事があったって

ほら! あの歌の通りさ

君はまた幸せに 満ちあふれるのさ!

ありがとう!





僕の大事な大事な、夜空の人へ

2014/12/19 13:55

[186002] 夕暮れ
詩人:どるとる [投票][編集]


もうじき日が落ちるって頃
土手沿いを歩けば
寂しさなんかもひとしお わけもなく泣き出しそうになる

誰かのさよならって声が遠ざかると
あとはただ静かな夜が続くだけ
終わらない闇を果てへも広げるだけ

まだあのオレンジ色が 焼き付いてる
瞼の裏に 刻み込まれた夕暮れよ

剥がれ落ちたような空の暗いこと 暗いこと
何かにおびえてるでも何かを愛してる

そんな今日がここにあるよ
明日もまた
今日と同じように
心だけはきれいなものをきれいだと言えるように。

2014/08/14 15:29

[186004] さよならにさよなら
詩人:どるとる [投票][編集]


うれしさは素直に
このほほを伝うのに
悲しみは頑なに
泣くことを拒むのです

恥ずべきことみたいに思うのは
さよならにさよならできないから
進むことも戻ることもできない
心は 立ち止まったままだよ

物語は夜のページをめくっている
そして朝のページを遠く待たせてる

ああ 悲しみは 喜びの中
光は影の中 そして夢は目覚めの終わりに

だからさよならにさよならさ
誰かが 歌ってたあの愛のように

愛のように。

2014/08/14 15:53

[186005] 
詩人:どるとる [投票][編集]


夕暮れが 電車の窓から見える
手を降る誰かの影も見える
僕はこのまま終点に向かってゆく
それは夜の水底に向かってゆくことだ
ほら、だんだん息もしなくなって
夢の中へ 意識は深く沈み込んでゆく

僕はそれを花だと思いました
どこかきれいな花に見えました
数枚に分かれた花びらを染める色は
同じ色に見えてもそれぞれに違う色で
この世界のいたるところで息をしてる
「生きている」それを忠実に守りながら
今日も この街のどこかで咲いているよ

川はただ川のように流れて
当たり前という形をなぞってる
僕は一枚の白い画用紙を無駄にして
次々に破り捨てては駄作だと言う
ああ、何が正しいかすら曖昧なら
この世界にあふれる正しさはとんだ嘘だ

僕は嘘だと知ってて愛している
君の唇が 世界の終わりを告げるまえに
僕は嘘でもいいと笑うからまだこの
物語は終わらない 夜と朝を繰り返してく
物語のページをめくるように日付は
限りなく最果てを目指して過ぎていく
それをただ悲しいと言いたくないだけ

そして 再び 物語は風向きを変えて
回り始める 何ら変わらない景色の中に
今日や明日と名付けても結局は
明日は今日と呼ぶのなら 何も変わらない
今日は今日だ

僕はそれを花だと思いました
どこかきれいな花に見えました
数枚に分かれた花びらを染める色は
同じ色に見えてもそれぞれに違う色で
この世界のいたるところで息をしてる
「生きている」それを忠実に守りながら
今日も この街のどこかで咲いているよ

涙で濡れて光る 花びら 枯れることも
わかっていて まだ咲きたいと願う花。

2014/08/14 17:12

[186007] 天井の杭
詩人:KiraAya [投票][編集]


傷は塞がらない
血は乾かない


眠れない夜がやってくる
何かが心にまとわりつく
まるで無数の蜘蛛の糸のよう

天井からまっすぐに
心臓を穿つ大きな杭

何度も 何度も 繰り返し
深く重く貫かれる

胸から喉から指先まで
鈍い痛みが拡がりゆく


これは 罰なのだ


横たわる体が血潮に沈む
声も出せずに 息もできずに
やがて闇に消えてゆくまで

目覚めればいつもの朝
鳥の歌と光の匂い
痛みを忘れて また笑う

それでも

傷は塞がらない
血は乾かない


眠れない夜がやってくる

2014/08/14 23:50

[186008] 幸せが咲く場所
詩人:どるとる [投票][編集]


人の心が そのまま
世界を映し出してる
鏡の役割を担ってる
人の心がすさめば
世界もすさんで映る
そこにある 小さな
花たちを 踏み潰すような 傷つけるような そんな愛など愛じゃないから
たくさんの人たちが 群れをなす街並みで 僕らは 人という形をしているだろうか

そこにある 誰かの涙の目の前を
素通りできるほど僕の心は冷たくなってしまったよ
汚れきった人たちの中にいるうちに
愛というものの形を忘れてしまったよ
心は行方知れずさ
幸せが咲く場所はどこですか?

戦争やいじめを 他人のことだからと
面白おかしく喋る誰かを見たらその姿はまるで人と呼ぶにはあまりに醜かった
そこにある 小さな
命が奏でる音に耳をかしてごらん それはどんな音色より美しい
人ごみに紛れ込んでみればこんなに人がいるのに 誰ひとり他人に注意を向けない

我先にと 歩いてく競争社会の中には
もはや愛などあるようで無いものなのか
ねえ教えておくれよ
何が正しく何が悪いのか それさえ長いこと考える時間もなかった ただ生きるのに必死で心忘れてた
幸せが咲く場所が無いのです

迷子のように ただ途方に暮れて
立ち止まる 呼べる名前がひとつでもあったかなあ
生きることは我慢すること いつからそんなふうになったかなあ

そこにある 誰かの涙の目の前を
素通りできるほど僕の心は冷たくなってしまったよ
汚れきった人たちの中にいるうちに
愛というものの形を忘れてしまったよ
心は行方知れずさ
幸せが咲く場所はどこですか?

2014/08/15 00:44

[186010] 深夜
詩人:pereo。 [投票][編集]



べつにいいよ
何も失くさないから

僕は空っぽ
一服だけさせてよ
どこを見れば良い?


ぬるい風も つよい西日も

深い 不快 不快
深い 不快 不快

走り出すんだ


べつにいいよ
何も傷つかないから

私は空っぽ
好きって言ってみて
どこを触れば良い?


人の波も 濃い夕日も

深い 不快 不快
深い 不快 不快

走り出すんだ


夜になれば みんな消えた
走り出すんだ 同じところに

同じところに

2014/08/15 04:29

[186012] 花は美しく
詩人:どるとる [投票][編集]


美しさというものを考えた時に
同時に浮かぶ 醜さがだぶるように
イメージしてる美しさに重なるんだよ

美しいものを美しいと呼べるのは
もっと言えば美しいと思えるのは
その美しいものが美しく見えているから

外面だけの 美しさに騙されてる心じゃ
本当に美しいものなんて見えないだろう

花は美しく 可憐なものだとハナから決めつけてる心は
最初から美しいものとそうでないものの区別をしながら
本当は差別している

顔だけは美しく生まれた人でも
中身まではどうか知らない
そもそも美しさってなんだろう

美しいものを 決めつけるのが心なら
目で見ているものは一体なんだろう
醜いものが醜いように見えたり

美しいものが美しく見えたりするのは
その醜さやその美しさに心が惹かれるから

どんな花にも棘が隠れてるって 最初から知っていたら
傷つくことなんかなく 本当に好きな人を愛すことが出来るのに 僕の心は見た目に左右される

絵に描かれた 美人を美人と誰もが呼ぶのは美人なように描かれているから
でも人は絵じゃない
誰でも醜さを内にも外にも隠し持ってる

花は美しく 可憐なものだとハナから決めつけてる心は
最初から美しいものとそうでないものの区別をしながら
本当は差別している

どんな花にも棘が隠れてるって 最初から知っていたら
傷つくことなんかなく 本当に好きな人を愛すことが出来るのに 僕の心は見た目に左右される。

2014/08/15 17:07

[186013] 思春期
詩人:どるとる [投票][編集]


流れ 流れて僕らは どこへ行くんだろう

口笛みたいな たよりないその場しのぎの嘘で
痛みをごまかしてる

僕は迷子のように ただ狼狽えて
いつでも願わずともそばにいてくれる誰かを絶えず探し求めてる

へそ曲がりな心は 愛されることを拒む
でも本当は誰より愛されたいと願ってる

意地っ張りな心は すぐ独りになりたがる
でも本当は誰より寂しがり屋なんだよ

だから 僕は まだ子供という殻から
抜け出せない 思春期なんです

北へ 南へ 心は さまよい歩いて幾とせ

大人というものは昔からただ社会に
縛り付けられた飼い犬みたいなもの

そう思ってたけど それは僕の間違いでした
でもたまに 情けなくなって 一番身近にいる 親の背中を 冷めた目で見てたよ

素直になれない瞳は 疑いようのない確かなはずの愛をまっすぐ見つめられない

もう僕にはわかっているはずだよ なにが愛かそうでないのか でもまだ駄々こねる

そんな自分を 鏡に映して見つめたら
まだ、まるで 幼い子供だった

思春期の延長線辿っていけば
今と何ら変わらない僕が 親の胸元で
抱っこされて うれしそうに笑ってた
まだ素直だったな 子供でいるなら あの頃みたいに純粋でいたい

へそ曲がりな心は 愛されることを拒む
でも本当は誰より愛されたいと願ってる

意地っ張りな心は すぐ独りになりたがる
でも本当は誰より寂しがり屋なんだよ

だから 僕は まだ子供という殻から
抜け出せない 思春期なんです

いつまでも世話のかかるあなたたちの子供なんです。

2014/08/15 17:24
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