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過去ログ:

[98000] 八日月
詩人:千波 一也 [投票][編集]



つゆのおもてを奏でるような

かすみの語り部、

八日月



 白々しくも、

 ゆかしいものです



枝のあいだを

いそぎもせずに

はかなさをなぞるには

聡明すぎる、ような



 老いも若きも

 灯りでしょうか


 過ぎゆくものは

 いくつかぞえても

 わすれてしまいます


 いいえ、

 それゆえの

 流麗なのかも知れません



呼び声にしたがって、

とどかぬことを

腕は続ける


だれか、

それをたやすく哀しむだろうか



 やがての季節は

 いまも昔も変わりなく、


 わずかな寄る辺を

 禁じるすべ、が

 ときでした


 あらゆる姿の



こぼれるひかりの

その波に、

舟は舟から

さらなる舟へ


まぼろしではなく

けれども綴れぬ、

夜のみなもと



2007/03/11 14:54

[98001] オクターブ
詩人:千波 一也 [投票][編集]


さがしてみても

しっぽは見つからない


まるで

気泡のような午後だから、

いつの窓にも

ふたりは

求めて



 やわらかな、視線


 だれにも始まる

 デッサンの



ひとつでも、

拒む何かがあるのなら

まねごとには終わりなく、

閉じてゆく日々に

かならず添える、

小指はいつも

しずかな

レモン



 物憂げな、アルト


 あこがれていたのは

 むしろ、ソプラノかも知れず


 横顔の手がかりは、もう

 あのバスに



聴かせるつもりをよけながら

おぼえた言葉をつたい合い

響いた数だけ

てのひらに、



 世界は

 破片をつなぐ乗り合わせ


 ひたすらな足もとから

 ほどいて渡るように

 風たちの、ピュア



高く、向こうのためのあやまちを


あそびも眠りも

おだやかに


2007/03/11 15:01

[98002] おやすみの唄
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


夜に眠ってから見る夢と
起きているときに見る夢
じゃ今僕がみている悲しい現実はどちらの夢だ
現実だっていつまでも僕を生かしておく訳じゃない
だから僕らは寿命を持っている
限りある命の中で生きている

無駄死になんてしたくない
僕は有名になって
それから…それから…
やりたいことが在りすぎてとても一回きりの人生じゃ
とてもじゃないがやりきれない
もどかしいな…
もどかしいな…
でも仕方ないなぁ
でももどかしいなぁ

声を大にして
叫んだら
苦情を買うし
小さな声じゃ
聞こえない

だから僕はちょうど良い声でいうよ
可愛らしい君の耳元にささやくように
『おやすみ』ってさ…

今日は練習
明日は本番さ
いつもそうやってやりたいことができないでいる
それでも僕は眠るのだけは止めない
それでも僕は別にどうとも思わない

なぜなら
僕には君がいるから
横でスヤスヤ寝息を立てる君がいるから
僕は我慢を覚えた

そろそろ僕も寝よう
『おやすみ…』。

2007/03/11 15:16

[98004] これから・・・
詩人:★奈々☆ [投票][編集]



嫌だよ
離れ離れなんて…

やっと
やっとね、
落ち着ける場所

あたしの居場所
見つけたの

遠くになんて
行かないで


あたしを離さないで



ずっと
そばにいてよ






だけど…




わがままは
キライ
って
前に言ってたの
思い出したから



コトバには
しない




それでも

ただ、


ただあたしだけを
見守ってて



遠くはなれたって

心だけは…



いつも近くに感じたいから。。



2007/03/11 15:32

[98005] 明日の風
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


人生は坂道なんです
上り坂を上りきったら
今度は下り坂を下るのです
坂道っていう位ですから
障害はいくつもあります
平坦でなめらかな道ばかりじゃありません
時には雨だって雪だって降るんです

それでも上らなくちゃならない
立ち止まっていたらそのままなにも変わらずに歳だけ取って
寂しい老後を送るだけ

だから

明日の風が吹いたら
休憩をちょっと取ったなら
またここから歩きだそうよ
君と僕なら行けるさ
上りきれるさ
大丈夫さ
ダメになったら僕が君の杖になってやる
そんなセリフいつから吐けるようになったっけ…?

そして僕らは
そして君と僕は
今度は下り坂を迎える
少し楽になったのは
死へと近づいたからかな
なんて君と笑う。

2007/03/11 15:33

[98006] 遠距離
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

今ものすごく淋しいのは
遠い日の恋がまだ胸にあるから
今ものすごく悲しいのは
遠い日の恋がうまくいってないから

このまま僕は…
このまま僕は…
一生を独りで過ごすのか
一日を涙することで費やすのか

わからないのは
どうしても
わからないまま
わからないから
どうしたって
わからないまま
君に嫌われた理由がわからないまま
気づけば僕は独り
真っ白い部屋に独り

遠距離ってつらいんだ
遠距離って切ないんだ
会いたいってときに会えないんだよ
今一番会いたいってときなのに…

君の町まで行けるもんなら行きたいよ
でも行くためにはふられる覚悟がなきゃ

いつまでも僕はエッチもできないまま
いつまでも僕はキスもできないまま
終わっていくのかと想うと
男として悲しくなるんです…

いつまでも炊事洗濯を独りでやるとなると億劫なんです
いつまでも親から仕送りを貰うのは恥ずかしいのです
独りの人間としては…
A型の男児としては…。

2007/03/11 15:52

[98007] 大人になって…
詩人:ギョロ [投票][編集]

年取って…

天井が低くなってきて…

遠くのモノも見えてきて…


近くのモノは見えなくて…

2007/03/11 16:09

[98008] 女の子には…
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


女の子は弱いから大事にしろよなんて
わかってるよ…
女の子は泣き虫だから慰めてやれよなんて
わかってるよ…
女の子はワガママだから気をつけろよだなんて
わかってるよ…

それなのにどうして
僕は君を傷つけちまった?
わかってたはずなのにどうして
僕は君にあんな事言っちまった?

ため息のなま暖かさって言ったら…
胸苦しさって言ったら…
ホント辛いわ…

僕はわかってなかったんだな…
僕はわかったフリしてただけだったんだな…
ゴメンって言ったら許してくれるかな
明日になれば忘れてくれるかな ハァー……。

2007/03/11 16:23

[98010] へその緒
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


ちょっと大げさだけど
君が手鞠くらいにちっちゃかったとき
君のへそとままのへそがつながってたんだよ
その証拠に君のへそにはそのときの痕がまだうっすら残ってる

ってまだ言葉なんてわかるわけもないか
でもわかったみたいに君はキャピキャピ笑ってる

君もママの胸の中が好きなんだな
僕も幼かった頃
良くママの胸に抱っこしてもらったな
でもなんか不思議だな
僕と君が恋に落ちて
この子が産まれて
もうかれこれ十年以上経ったな

懐かしさと切なさの果ては
きっと懐かしさと切なさでしかなく
思い返してみても
振り返ってみても
もう引き返せない深い暗闇が在るだけ

だから僕も君も
いつか親を亡くし
次は僕らの番で
この子もその内
恋人ができ親になり
子を産むのだろう
そしていつかこの子の親である僕らが死んで
この子もいつかあの世へ召される
そしてこの子の孫の代へと
時代は繰り返し繰り返し流れていく
果てしなく淀みなく流れていく

それが君のへそにあるへその緒であり
生きたという
産まれたという証なんだよ
元気な産声と名前を付けるまでドキドキがおさまらないのさ
そして君が大きくなって独り立ちするまで気が気じゃないのさ
そんな気持ち
君もいつか親になればわかるだろう
バカな僕でもわかったんだから
頭はお母さんに似た君ならわかるだろう
子供の大切さとか尊さってものがさ。

2007/03/11 17:20

[98011] 二流馬鹿
詩人:ワタナー [投票][編集]

料理のさしすせそ
とか言えたって

だって偉くないじゃん

そんなことよりパーティー抜け出さない?

空の下生まれって
何度言えば分かるの?

そんなんだから
おまえはいじめられんだよ

泣き虫は殺虫剤で叩け
あの、こう、底の丸いとこで

ガシガシって

いや、ガンガンかな
いや、ボンボンかな
いや、コロコロかな
むしろ、ジャンプ
ヤングジャンプ
若さ跳び

あ、てめぇコノヤロー
タバコのポイ捨ていーけないんだー
いけないんだ
先生に言ってやろ
言ってやろ
言ってやろ

おまえがポイ捨てしただけで
経済的損失がいくら出ると思っているんだ

まったく、これだから最近の若い者は
親の教育が、色々あってバンド解散

家族は暴走族の一種です

もう日本は島国だよ

2007/03/11 17:21
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