詩人:露花
小さい頃のアルバムを開くと
いつのまにか小さくなったあたしがいて
子供になったねと
語りかけたくなった
いつの間にやら
17年ほどの年月がたってた
あたしは満面の笑みで
カメラを握る父に
話しかけていた
大した事件など無かった
テクテクとにかく
浅い一段を
なにも考えず上ってきたようなものだもの
だけどこの胸の痛みは
あの頃は知らずにいた
知らなければいけない
苦い思いを経験してる
だから大丈夫なんだって
歩く糧になるって
そう思ってる
大丈夫なんて言ってくれる他人はいない
そんなに甘い人生も嫌だけど
あたしを笑う人がいたって
あたしは誰も笑わない