詩人:ハキダメ
自分がどんどん壊れていく
壊れていく事を自覚して
壊れていく事を受け入れた
壊れた僕は泣きわめく
壊れた僕はすがり付く
惨めに泣いたそんな姿を君にだけは見せたくなくて
無様にすがり付くそんな姿を君にだけは見せたくなくて
僕は君から離れると決めた
壊れたアタマで考える事はどうしようもなく壊れていて
不幸しか呼び込まない
断片的に思い浮かぶのは考えたくもない妄想
逃避するために薬を飲む
現実から逃げようと望んだ眠りは
夢の中にまで追い掛けてきた真実に容易く塗りつぶされる
壊れていくことは止められなくて
眠りの中でも逃げられなくて
渇れ果てたはずの涙は止めどなく流れ落ちる
誰か俺を救ってくれ
そう懇願したのは既に過去
今はただ誰か俺を殺してくれと呻き続ける