詩人:スヌスムムリク
雨がすき。
優しい音。
優しい景色。
優しいにおい。
すべてが私を覆ってくれる。
隠してくれる。
守られてる気がする。
人は、
「暗い。」
というけれど、
案外暗くもないんだよ。
水に濡れた、
土のにおい。木のにおい。公園のにおい。
水に覆われて、ぼんやりと見える、
街。人。森。海。
素敵だと思わない?
なぜだか、
ほっとするような、
泣きたくなるような、
この気持ち。
私には、ちょうどいい。
ギラギラした、
夏は苦手。
ぽかぽかする、何か新しいことを始めなければならないような、
春は苦手。
だけど、この時期に雨が降ることによって、
すべてが和らぐの。
おちつくの。
安心できるの。
やっぱり私は、
雨がすき。