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[83202] お葬式

詩人:霧緋

目の前のあなたは
まるで眠っているように
優しくて綺麗な笑顔で
幼かった僕には
それが示す意味がわからなかった
ただ横たわったあなたの横で
いつものように眠りについた

『お母さん、朝だよ』

周りの知らない顔の大人たちから
悲しそうなたくさんの視線が
僕に注がれていた

あなたが豪華な車に乗せられた時
何処かすごく楽しい場所へ行くのだろうと思った

僕一人が残されて
帰ってきたのは小さな白い壷だった

『お母さん、いつ帰ってくるの?』

人形のように何も語らない知らない顔の大人たち
僕を見つめて泣いていた

2006/08/08 (Tue)
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