詩人:一羽鳩
あなたに気付いてもらえるかしら。あなたは気付いているかしら。私の過去はそれなりに。あなたの過去もそれなりに。何があっても時は止まらず何がなくても時は進む私の知らないあなたの過去を、知るたび私は涙する。あなたの知らないところでひっそりと。よっぽど愛していたいたんだと、知るたび私は涙する。昔の女のことなんて、一切合財お忘れなさい。過去の記憶に縋りつき、意味なく涙。はらはらと。あなたのことを私も記す。