詩人:紫睡 透華
絡まる余波に染み込む色は淡くも厳しい
締め上げるこの手が仮に無意識だったとしても
一つの終わりに収束されていくその形は否定できない
連日の舞夜
具された鏡に映る象徴
叩きつけるように磨かれるディジタル社会
夢が交錯するゆりかごを
知らず黒猫は眠り続ける
論理回路と平行線
演算を始めた世界はある制御プログラムに欠けていると聞く
盤上は狂い咲く文字の調べ
森に迷わぬよう月に歌を
3つ目の徒党の泉
濁りゆくは5本の刃
漆黒の中の混沌はどこまでも澄み渡る
その透華に甘美な童話が宿る事を