詩人:風
涼しげに吹いていた風がある日凪になり自ら風を起こす気力もなく空気は淀み呼吸が苦しくて泣いて泣いて泣いて泣いて過ごす日々少しずつこころの雨がどんより曇り空になる日が続いて溜め息ひとつ気力がなくて溜め息ひとつだけど微力ながら自力でぼくは風を起こせたよ自分で風を生み出した溜め息すら再生の合図の風興し