詩人:九市
羽ばたけなくて良い
そんな気持は微塵もない
羽ばたけるなら
今すぐにでも蛹になろう
わかっているさ
何も知らない訳じゃない
何もしない訳じゃない
ただ僕がまだ幼虫なだけ
誰が
何を言おうとも
いつか
羽ばたいてみせよう
例え
神が
僕の事を
見放しても
僕は構わないと思う
乞えというなら
僕はサタンに乞おう
闇に乞おう
光の中に
望むものがないのなら
僕は
闇の中に
ソレを探しに行こう
君の望みはなんだ
僕の望みは果たされよう
漆黒の蝶となって
闇に紛れ
望む先を探してみせよう
光の中に必ずしも
望みがあるとはいえない
闇の中に必ずしも
光がないとはいえない
ソレを壊すのは誰でもない
自分自身だ
風の流れるままも良い
風に逆らう事も良い
それを君が決めたなら