詩人:クアセ@ふじこ
2006年九月の休日 また今日も繁華街をうろつく 初対面相手に毒づく 手にした給料なら一日で底をつく
酔ったら直ぐに喧嘩を売る人騒がせな輩 満足に一人の女も幸せに出来ない馬鹿だ まただ 朝起きての二日酔い 恒例だ こんなの慣れてるんだ
ああ情けないさ まだ若いのに仕事も満足に出来ない既に敗者 撒いた夢の種なら花咲かずに土で腐った
また今日も会社に行きたくないと一人でグズった
狂った様に白昼堂々酒を浴びる 仕事なんて一周間たらずで飽きる
それじゃあ母も呆れる
分かってるんだ自分でも
こんな落書きみたいな言い分でも 誰でも良い誰かに伝えたい そんな気分でも一歩踏み出せず酒に頼る
同年代の連中は夢への道を辿る “しかたないさ”と俺は煙草を吹かす
向かう先は飲み屋 淋しさを紛らわす為か? ただの息抜きの為か?
駄目だ 何だ? 理由なんて浮かばない ふがいない 酒に頼るなんて不正解? じゃあ何が正解? 有り得ない
昼まで 寝るまで 酔いが冷めるまで飲み続ける 酒で別な人格を作る ハイになる アルコールが回る フラフラなのに歩こうとする
下らねぇ事で怒り他人を殴る 知らずに信頼を無くす
“覚えていない”がいつもの言い訳 まるで聞き分けの無い子供 はたから見たら情けない男
あれは俺が引いた喧嘩の引き金 彼女の君とも別れ ひび割れ 傷だらけ また積み重なる 苦い思い出が残る日々だけ