詩人:まろふに
一昨日から降り続いてると知っていたけど 今の僕には傘もない
雨宿り立ち寄ったコンビニの店員のあの子可愛いけれど
冷たく濡れた僕の心までレンジでチンして温めてくれるわけじゃない
タバコもすっかりしけってしまい ライターをまたポケットにねじ込む
まだ雨は止まずに 何もかもにしみこんでいくのに
どうしてだろう 君の心へ この想いも沁みていけばいいのに
遠くかすむ歩道橋 雨に白く縁取られた人影 君に似ている
まだ雨は止まない 西の空少し明るさが増しても
今はしょげて垂れた頭を撫でてくれる 雨だけが優しい