詩人:薔薇野原 雅
この街でいつの日か 夢追いかけた僕がいる
まだ見えぬ明日に 胸を踊らせて
時代(とき)が流れて 明日に怯える僕がいる
臆病なほどに 確かめるように
過去にすがり続けた
祭の軌跡の侘しさは 八月末の日々のように
やるせない時間だけが 無情に過ぎ去ってく
人目も憚らず 溢れ出る涙が 思い出に寄り添う度に 過去がまた輝いた
この街でいつか 恋をした僕がいる
記憶の隅に描き続けた幸福(しあわせ)が…辛い
祭の軌跡の侘しさは 線香花火の灯のように
消えそうなあの日の僕を 時代(とき)のなかに残して
風に吹かれて 止めどない感情が 悲しみに寄り添う度に 涙が止まらない
祭の軌跡の侘しさは 八月末の日々のように
やるせない時間だけが 無情に過ぎ去ってく
人目も憚らず 溢れ出る涙が 思い出に寄り添う度に 過去がまた輝いた