詩人:桃華
あゝ 花よ君は 何も言わずに芽吹き 咲き 枯れそして 新たな種を蒔く君の その美しき姿に蝶や 鳥が 吸寄せられ只ゝ 君はその身を任せる蝶に蜜を吸われ 鳥に実を啄まれけれども 何も言わずに只ゝ その身を任せるあゝ 花よ君は何を思い何を感じ何を悩むのであろうか只ゝ 身を任せそして 何も言わないあゝ 花よ如何して そんなに君は斯くも 汚れなき美しい生き方をできるのであろうか