詩人:青央紗
こわれたはちみつ色の部屋であなたを見つけたの
こわれたはちみつ色の部屋であなたを探し出したの
こわれたねずみ色の太陽の部屋で水に浮かんだ星をみたの
終わり頃に自転車は凍てついて受信されたあなたのとなりへ急ぐ
流れ落ちる光る虫と光る石を体は見たから
破れたアコーディオンの穴に小さくなって住む君にエサをあたえるのは誰?
淋しい本を読んだ感想を言う私のテレビ。
あなたの心臓がかすれた音で聞こえる あなたに抱かれるたび、あなたの音はかすれてる
低い音を打ち鳴らすあなたの深く潜り過ぎた瞳を私は読む事が出来無い
潔くさいなまれたように感じる帰り道
あなたはもうすぐ死ぬ星みたいな光を放ち、私を見届け去って行く このテリトリーからはみ出してあなたの瞳を読みとれる世界へ行きたい いつも美しい場所にあらわれるあなた偶然に必然として居合わせる私 あなたは私の手を取り私にほんの少しキスをする パレットに色鉛筆をつき立てる 私の小さな手であなたのきゃしゃで 大きな手と指を握ったら
あなたはやわらかくやさしい心の顔をした