詩人:NOB
両手ですくったおなかの大きなタツノオトシゴ小指に尾が巻き付いた「たすけて」わたしはやさしく大海原に放した天空のかなたで閃光がはしり巨大な雲が動いた「もう大丈夫」ふと 大丈夫と聞こえたような気がした振り返ると遠くに父がいた