詩人:蒼風の涙
何も見えず、何も聞こえず、何も触れず、ただあるのは、闇。見つめても、叫んでも、もがいても、ただあるのは、闇。時もなく、風も流れず、ただあるのは、闇。何ものかが忍び寄るざわついたあの恐怖もなく何ものかに押し潰されるねっとりしたあの恐怖もなくただあるのは、封じられ、誰に知られることなく、誰を知ることなく、永遠に存在する恐怖。