詩人:自己満足 2
魚は水がないと生きれねぇ
だから俺も酸素が必要なんだ
無意識で呼吸するのは間違いじゃない
何年前のことだろう
その頃は、かなり大切な物を無くしてしまって
無意識に それを探して探しまくって
なにもかもを 引っ張りだしては ひっくり返していた
どうせ 何もみつかりゃしねぇのに
探し物を印す手がかりを掴むと 次の行先には また手がかり
続けることにそれ程の意義があるのか?
誰かがそんな俺を見て 笑いながら呆れている
そんな自分に気付かないのか?
考えた
見つからないからこそ それに価値観があるんじゃないかと
いつの間にか膨大な月日が過ぎ去ったけど
今は言える
俺は君を確かに愛していた
失って
取り戻せないと気付いた時から…
点と線を重ねて
平行じゃない 必ず交差する
ほら、ここにもそこにもあるじゃねぇか!
宝物は誰かに奪われたけど
俺は時の壁を乗り越えたんだ
立ち向かう勇気もなく
ある筈もない 愛 を探して
今は言える
虚空にあった幻の光に
本当にありがとうと
君の幸せをいつまでも祈っていますと
2011 8 8