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詩人:哀華
今にも
死にそうな夜には
あっちの
そっちの
裏側の裏側の裏側へ
隠れていたい
悲しい歌ばかり
選んで
寂しい歌ばかり
歌ってしまうから
きっと最後は
悲しい。と
寂しい。が原因で
死ぬんだろうか
隠れてるのは
忘れたり
出来ないせいで
隠してるのは
自分なんて
分からないせいで
どうしたら
独りは
消えるのかしら?
なんて
呟いて
なんて
単に
煙が目に滲みただけ
そんな理由で
わざとらしく泣いた
足の裏側が
ズタズタで
もう歩けないのさ
背中が焼けて
膿んで痒くて
たまらないのさ
疼くのは
体の真ん中の
寂しげな空洞
明日も独り
あさっても独り
嗚呼私ってば
ずっと
ずっと
この先だって
独りなんだね