詩人:八朔
耳を塞ぐなよ
絵みたいに見えるのは
映画を知らないからさ
輝かない星空と
共にいるのは夜だけさ
澱んだ水は溢れ出し
水の中で僕は沈んでる
口が勝手に動く
口 が勝手 にう ごく
上に向けて
火を放つマネをする その手は
天井がジャマで何も見えやしない
この部屋の壁の白い色は
僕の人生のにおい
くちがかってに うごく
く ちが か ってに う ご く
疑問を飲み込んだおなかは真っ黒
ぎもんをのみこんだらおなかは真っ黒に
赤色の夕焼けが離れてく
壁の色や質感を確かめると
青に染まる窓のキャンパスが僕を隠してく
今日も僕は何も食べずに歩いてる
く ち がか って に う ごく
くちがか っ て に う ご く
ぎ もん をのみこ ん だ
ぎもんを のみ こんだおなか は まっ くろだ