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[93960] 夕焼け

詩人:八朔

耳を塞ぐなよ
絵みたいに見えるのは
映画を知らないからさ
輝かない星空と
共にいるのは夜だけさ

澱んだ水は溢れ出し
水の中で僕は沈んでる

口が勝手に動く
口 が勝手 にう ごく

上に向けて
火を放つマネをする その手は
天井がジャマで何も見えやしない

この部屋の壁の白い色は
僕の人生のにおい

くちがかってに うごく
く ちが か ってに う ご く
疑問を飲み込んだおなかは真っ黒
ぎもんをのみこんだらおなかは真っ黒に

赤色の夕焼けが離れてく
壁の色や質感を確かめると
青に染まる窓のキャンパスが僕を隠してく

今日も僕は何も食べずに歩いてる

く ち がか  って に う ごく
くちがか っ て  に  う ご く
ぎ もん をのみこ ん だ
ぎもんを のみ こんだおなか は まっ くろだ

2007/01/18 (Thu)
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