詩人:矢井 結緒
動力源さえ知らずにただ闇雲に手探りでトコトコ動き回る電池仕掛けの玩具加熱するモーター回転上がる胸の鼓動継ぎ足しチャージ満たせない心の空洞いたずらに疲れ果て最初から尽きるのは知っていた気がする淋しげに立ち尽くす埃を纏って棚の上ごめんね思い出したよ土砂降りの雨のあとふたりで見上げた虹のArchありがとね覚えているよ辛いときはいつもきみが灯してくれた心のTorchトコトコまた動き出す電池仕掛けの玩具飛べないPenguin