詩人:やまーのふ
―ベキッ…―心が、折れる音を聞いた。やまない不安、悲しみ、恐怖、怒り…あらゆる重圧に耐えきれなくなった心の末期。僕の中に焼付いた【それ】は、壊れたレコード盤のように何度もリピートされ、さらに僕を不快にさせる。駄目だ。抜け出せない、久遠に想える悪夢の連鎖。ああ。人生よ、出来ることなら終わってくれ。もうこの音は、聞きたくない。