詩人:やゃ
僕の中の空白分 埋めることができるのは
君だけだと思った
そういう出逢いだったんだ
君に出逢って 僕は変わってしまったよ
暗闇が棲み付いてしまって 出て行かない
君は僕に暗闇を覗かせて
僕の暗闇を覗かないまま 手を離した
あれから 僕は彷徨って
そうして またここにいる
いろんな人に出逢ったけれど
僕の空白分の人ではなさそうだ
依りかかって 依りかかられて
依りかかり合って 生きていたくて
君の声が聴きたくて 君の言葉が聴きたくて
依りかかり合って 生きていきたくて
何度も手にとってはみるけれど
小さな囲いの中の君は
僕のことを見ないまま
あのときも 今も これからも
僕の中の空白分 それが君なのかも知れない