詩人:山羊
つけたテレビでは悲惨なニュース電車のダイヤル遅れ大袈裟に話すキャスター今日も弱に群がる強の世界辻風吹いて泣き声消した国道路肩の猫の轢き逃げ死体遠くに見える摩天楼があまりに対照的で涙も出ない自分にそばを猛スピードで駆け抜けた車が嘲笑ったブラウン管から流れる事件と何が違うのか今日も空は快晴泣き顔など有り得ないかのよう無意識に耳を塞いでる僕にお前も同じだよ木陰の雀達が吐き捨てた