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詩人:旅人モドキ(左利き)
ちょっと切ない話が ラジオで流される
ともに支えあった人を亡くして かけがえの無さとさびしさを知り
好きというひと言を 告げるタイミングを逃して
半年たった今も後悔している
きみが苦しむ感情のすべてを おなじ体験もせずにわかる事は
きっと難しいだろう
思いがけない惨劇によって あっけなく死は訪れる
おれたちは哀しいほどに愚かで
それさえ受けとめられず だれかを憎しみのままに痛めつけ
傷ついた心を容赦なく追いつめてしまう きみが自分を責めるより
胸に秘めたかがやける琴線をかき鳴らし
生きるすべを模索する方が はるかに価値が高いはず
一番星に重ねた想いのなかで キズナは消えないんだ