詩人:自己中心
曖昧でうやむやなぼんやり言葉がありました
それはいろいろとあれこれ囁かれていましたので
心を病んだ旅人はその囁きに耳を傾け
聞き取れずに嘆くと 今度は何故囁いてるのかが分からなくて嘆きました
結局、病んでいた心は救わないままクエスチョンに答えられないまま
深入りせずにそれはそれ あれはあれ と思い直すことにしました
囁かれていたものは たわいもないとりとめもない
独り言にしては
一度は聞いてみたい
語りかけてもらいたい
そんな錯覚に囚われてしまいそうな
裏も表もない
大切なものであった筈だと
思うことにしました
そして
何故か込み上げてきた愛しさを振り払うと
旅人は
病んだ心の忘却の旅へと去って行きました
チャンチャン