詩人:竜宮這
何も分からない
俺は一体何なのだろうか
彼らは何者なのだろうか
これは、一体なんなのだろうか
一切合切、もう俺には分からない
まるで全てが触れられる蜃気楼だ
喧騒なようでしじまな妖霧の世界
この世界では上とはどこを指すのだろうか、下とはどこを指すのだろうか。歩いているのかさえ分からない。前へ進んでいるのかさえ分からない。むなしく無重力に空転しているだけではあるまいか
とりあえず行くか
行き先は知らぬ、これが最善かなど知らぬ
今最善だと思うことをやってみるほかあるまい
何も、分からないのだ