詩人:安曇
日曜日の奇跡
君からの電話、デートの誘い
急いで服選んで
急いで髪なおして
『日曜日はいつも寝ているの』
なんて
冗談で言った言葉に感謝しちゃう
いつもよりも念入りにマツゲをあげて
目を大きくしてやるわ
嗚呼、服が決まらない
昨日言ってほしかった
お気に入りを洗濯しちゃったの
普段、男らしい私だから、今日はスカートでもはいちゃおうかな?
嗚呼、悩む
催促するように、君からの電話
家の前にいる君が
なんだか可愛らしくて
玄関を開けると君がいる
ドアノブ握って
急に緊張してきたよ
私服の君に、ドキドキが止まらない
なんでこんなにドキドキするの?
日曜日の奇跡
ずっと好きだった君とのデート
見慣れた近所が、輝いて
いつもの風が優しくて
でも
君の手が一番優しいの
あなたの温度に集中しちゃう
背が高い君の耳が赤い
日曜日の奇跡
素直になりたかった私を素直にしてくれた
日曜日の奇跡