詩人:himari
大切なものたちが
がたがたと
壊れ始めた
守るため
支えるため
その使命があったから
私は
壊れそうになっても
崩れそうになっても
道を踏み外しそうになっても
理性を失わないよう
歯を食いしばった
私が
しっかりしなければ、と。
守り切りたかった
触れてしまったから
私は本気だった
全身全霊
親のよう
愛を注ぎ
そして
幸せになれるよう
背中を
押してきた
決してね
傷の舐めあい
甘やかすために
いたわけじゃないんだよ
私には
力は無かった
何も 伝わらなかった
それが 私の
価値だった
気付くのが
遅かったね
何も
変わらない
私には
変える力は無いという事
そろそろ
楽に なってもいいかな
死ぬ事が
許されない事ならば
消えて
遠い地で
生きるよ私は