詩人:是清。
破壊された昨日の廊下で、人の世と謂ふ名の建物、誰も視た事の無い長い長い螺旋階段、其の踊り場で足踏みをしてゐます。長い間放置されてゐた明日と謂ふ名の扉、飾り立てた此の床の瑪瑙、忘れられて哀しい色。