詩人:甘味亭 真朱麻呂
知らない間に
いつの間にか僕らは大人になって
あの頃は遠い日だと思っていた未来に
僕は今立っている
不思議な気持ちで僕は今生きている
代わり映えもしない毎日を
それなりに
ただ過ぎていくまま
今日も夕焼け空を眺めてる
忙しいだけの一日
いつものように部屋の電気を消す
夢の中へ 夢の中へ
目覚めればまた
新しい今日が始まる
忙しいだけの一日が
あの日夢見ていた 未来はとてもとても高い場所にあり
空よりも
高い場所にあり
届かないんだ
届かなかったんだ
忘れようとしたけど
忘れられず
時々僕は夢に見る
うなされながら
目じりに涙をため込んで
時々僕は泣いてる
寝られない夜に
枕に顔をうずめて
泣いているよ
楽しい夢を見ていたい
傷つくなんて僕は嫌だ
だけどきっとそんな毎日は僕をダメな奴にする
だから僕は忙しくも今この時を輝かせるため
涙をぐっと堪え
一度は立ち止まった道をまたここから歩きだす
雨の降る日も
風の強い日も
僕は生きて夢を見る
楽しいことばかりじゃない
だけど
僕は生きたい
たとえ側に愛がなくても
僕は生きるよ
悲しみに濡れた心が乾いたなら
歩いて行こう
立ち止まらずに
歩いて行けば
その内見えるさ
希望という名の光が
僕を温かく包み込むさ。