詩人:甘味亭 真朱麻呂
僕は今 空を眺め
そよぐ風に耳を傾けてる
さわさわと木々を揺らしてる
聞き慣れたメロディ
ラララ 口ずさむ
雨の降る日も
晴れの日だって
歌声は悲しみの中で暖かい希望になる
冬の寒い夜も
疲れ果てた時でも
いつだって
君は側にいて
僕の側にいて
ためらいもなく愛をくれる
雨降りの空
信号待ちしてる僕
透明の傘の向こう見えるぼやけた景色
行き交う人の群
何故だか悲しい気持ち
何処へ行こうとついてくる
聞き慣れた雨音
それさえも 今は
雑音でしかなく
何故だか心の奥がキュッと痛んだ
ある日の帰り道
ちょっと遠回り
家に着く頃には
この雨止んでるかな
そんな事を想いながら
ちょっと表情を濁す
ある日の帰り道
今僕はまた歩きだす。