詩人:ℒisa
栄光だと思っていた
あの日々を背にして
『アホ臭い』と
鼻で笑った
女を売った
躰を売った
心さえも金に売った
チンケな
プライドは売り切れず
夜な夜な嘆いた
それでも一番が良かった
私が生きてる
証だった
そんなものが
私の人生だった
命だった
誰もかも何もかも
引きずり下ろして
頂上で高笑った
金をチラつかせれば
みんな惨めに
媚びてきた
その地位から
転がり墜ちた時
全てが崩れた
私には何も
残っちゃいなかった
全て手に入れた
つもりでいたのに
そんなものは
つもりでしかなかった
『アホ臭い』
私は私を鼻で笑って
全てを捨てた
今度は本当の
幸せだけ掴む為に