詩人:もとり
あぁ
嫌だなぁ
真っ黒な曇り空を見上げて
まるで僕の心を投影しているようだと
自分に重ねてみてみたり
何でこんなにも
上手く行かないんだろう
何にも手につかないや
訳もなくむしゃくしゃして
優しいあの子に八つ当たり
それでも優しくされると
自分が嫌な奴にみえて
自己嫌悪のスパイラル
何で君は
そんなに笑顔で居られるの?
ずっとこのまま
一緒に居られるとは限らないのに
ずっとこのまま
同じ気持ちが続くか分からないのに
憮然とした僕に
君はそっと手を繋ぐ
包み込むように優しく笑う
笑っている君を見て
安心してしまう僕も居て
何だかもやもやも晴れてきて
空も青さを取り戻し始めていて
それはまるで
僕の心を映し出したかの様な
空の色だった