詩人:慎也
使い回しの言葉を前にして
2人の間の言葉さえも見失った夜
ティーカップにキスを運ぶ君の隣
もう、愛しか感じられない
真っ白なルーズリーフ
君のファイルにおさめてあるかい?
たくさん、あるかい?
そこには何が描かれているの?
何を描こうとしているの?
空には無秩序に
輝く星
無数にあるよ
部屋の窓をあけて
一度、深呼吸
心の窓が開かれたよ
風を感じたよ
そんな風に感傷に浸る様は似合っていないと思っていたけど今はちがう
あったかいコーヒーを飲む様も
そんな風に目を閉じる様も
それらしくなって
いつの間にか
あなたらしくなっていたよ
もはや、感じられるのは
“愛”
だけ