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詩人:どるとる
一寸先は闇のように気づけば笑っていたのもつかの間でたちまち予想を反して雨が降ってきた
いつもながらに結構なお手前でとかなんとか言いながら渋々飲み干す抹茶みたいな苦い気持ちが胸を突き刺した
どうせ明日も同じことの繰り返しなら生きてく意味なんてないやなんて 言ってるけど死んでいい理由も無いだろう
だから僕は生きてゆくんだよ
悲しくなんてないのさ
これは嘘偽りのない真実の言葉だ
僕は今、とても幸せ
満ち足りている気分
何ひとつ不自由なことなんて何もない
精一杯、強がったってだけの言葉だ
決して狡く薄汚い嘘や偽りなんかとは違うさ
僕は今、ここにいて
ちゃんと地に足を着け生きている
生きていれる
そんな幸せを手にして不満などあるわけもないよ…
だけれどそんな言葉言いながらも頬を伝う涙
真実の先の真実
ほら 光ってる
誰かに慰めてもらいたい
そんな弱く健気な思い
今は闇の中で長い眠りに着いていてね
眠りの森のお姫様のように救ってくれる誰かを待ってるんだよ
きっと
それまで仮初めの真実だ この言葉
ほら 君と出会えれば今ある真実はたちまちのうちに嘘になるから。