詩人:どるとる
人は旅をする
果てしなく長い
時の中を
砂時計が落ちきる
それまでの長い
時の中を
夢みてるような
現実か幻なのか
時々わからなくなる
この体中流れてる血潮さえ信じれなくなる
さあ 夜は嫌でも明けるぞ
その前に
光をつかまえろ
目がくらむようなまぶしい世界は僕には苦だけどいつまでも暗い闇の中では生きれないから
酸素を得るために行くようなものだ
息継ぎをしなきゃ
だけれど 汚い 空気だから悲しいもんだ
マントを翻して
どこへ向かおう…
ああ 夢は嫌でも覚めるぞ
現実からは逃れられないんだよ
下手っぴだっていい とにかく 今を生きていられればいいんだよ
宛てなんか決めないで
目的なんかなくていい
宛てのある旅などおもしろくないから
ほら自由に風の吹くまま気の向くまま
風来坊 気取りに気取って
旅をするんだ 人よ
青空にふわふわ浮かぶ雲のように
口笛 吹き 吹き
日々を旅しよう
旅人 気取りに気取って
今日も明日も
肩の力ぬいて
いい加減なくらい
きっぱり決めるぜ
僕は変わらず
生きてゆく
押しては引くような波のように変わらないことが当然のような日々を旅をする
地図上に浮かび上がった未来
ほら 指し示してごらん
君の行きたい場所
宛てなんか
旅して空なんか見てればいつか決まるって
思うから
今はただ歩いてゆくんだ 途方もない夢が噴水のように溢れ出してそして僕は不思議な気持ちで世界を眺める
しぼんだ気持ちに
もう一度
空気を入れて
さあ また歩き出そう
ため息で曇る瞳
宛てなどないはずなのにいつでも行きたいのは人の笑顔が咲く場所
なんてね
空は遠く
夢ははるかに
どこまでも
まだ先は長い
大丈夫さ
そのうち
やりたいことや
叶えたい夢なんか
見えてくる
ひょっこり
浮かんでくる。