詩人:華森 愛瑛
もし自動販売機で買えるとしたら何を買うと質問したら
車を買うと言った
会社の先輩
幸せを買うと言った
仲がいい友達
貴女だったら何を買うと
言われ迷う事もなく
こう答えた...
「彼の過去」...
120円じゃとても安いかもしれない
でもその120円も重みがあるお金だから
安いとか高いの
問題じゃない
彼が産まれてから私と出逢うまでの過去を買い揃え
嫉妬するのを押さえ
泣くのも押さえ
観てみたい...
余計な場面は消去して
貴方の中にある
記憶まで
消去したい
出来れば全て消去して
私と出逢った時からの
場面をインプットする
そんな自販機あったら
本当にいいよね...