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詩人:チューリップの花束
口先でそういってくれるだけでいいんだ
わかってるよ
君の本当の心はその頑丈な檻から出てくれないのだろう
僕は君を待ってみるが、10年経ってもおそらく状況は変わらないのではないか
君の決断を楽観視できないでいる
もしかしたら、ここがあの場所と呼ばれる場所ではないか?
必ずまた会おうと君が言う約束の場所だ
それはロマンのようで、すでに僕らの日常になってしまた
僕の方が求めすぎたのだろう
現実に君を抱きしめられなくても、実際に君の絶品手料理を生涯食べられなくても
僕は君がいいならこれでいい
少し前までは「いつ手を離すのか」「手紙が来なくなるのは今日か、明日か」とびくびくしていた
僕らはそこを乗り越えられたように思える
君が「この手を離さない」と誓った言葉は、高い可能性で本当に守られるだろう
つまり安全第一に現状維持でいくならば「死ぬまでの使命」は実行される
これ以上前進したいと思う時期が来るかもしれないが、今ここまで来たことに一定の評価は与えられるのだ
君と見た景色は実際よかったし、今二人を繋ぐ糸は強固だ
これ以上のものがまだまだあるかもしれないが、欲をかいて失敗する可能性は付きまとう
白山羊と黒山羊で現状満足しよう
君の努力に感謝している
白兎と黒兎たるには、それこそまだ早いのかもしれないよね?