詩人:夕凪
始まりのとき
この瞬間を
待っていた ─‥
0から1へと
突き動かす何か ‥
それは
今 まさに
産まれたばかりの
想いの力 ‥
光の確かな輪郭
指でなぞったら
その光は
いつしか
この身体に魂に
満ち溢れ
初めての涙を
導いた ─‥
始まりのとき
命を
連れてきたよ ‥
命を
連れていくよ ─‥
繰り返す
喜びも哀しみも
今
この瞬間だけは
同じ意味を持ち
眩しさだけを
刻んだ ‥
0から1へと
動き出すとき
内側から
射し込む光が
金色の明日を
指し示したよ ─‥。