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[101173] 狭間の世界 (前半)

詩人:甘味亭 真朱麻呂


行き当たりばったり
だいたいいつも
その場しのぎの言い訳を吐き捨てる
傷つけた後でいつも気づく
自分の愚かさに
夢の中にさえも自由を探せず
ほらまた僕を苦しめている
永遠に閉じこめたはずのあの日が脳裏にまだ残ってる
だから僕は忘れられない
多分永遠に
僕は傷つけた誰かを 君を背負いながら生きていく
束の間の悪夢の中で
慌ただしい日常の中で
ありはしない幻から逃げるように
多分ずっと僕は
見えない何かに怯えて
今日も この町で
生きている
今夜も この部屋で
うなされる

灰色の世界
錆び付いた都会
目に映るのは孤独
心に映るのは消えない君の影

雨が降る 風がそよぐ
此処は夢なのか
それとも現実なのか
わからないまま
気がつけば
今日もまたデスクワーク
電脳世界にとけ込んでる
ムシャクシャしたらニコチンを摂取する


夢でもなく
現実でもない
此処は狭間の世界
嘘でもなく
真実でもない
此処は虚無の箱庭
ほらまた目覚めは時間を殺しやってくる
新しい今日にすれ違っても昨日の消息を聞くなんて事はせずに
ただ僕は次々に過ぎていく今日に身を委ねるだけ

2007/05/01 (Tue)
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