詩人:どるとる
悲しいことなんて
めずらしいことでもないさ
運が良くないことも
昔からじゃないか
この先の日々を呪ってみても
僕を生み出した運命をうらんでみても何も変わりなんてしない
ただ切なさが残るだけだよ 拭いきれない涙みたく
今おもむろに閉じるまぶた
誘われる場所はガラス玉みたいな透き通った明日か
ただ目を閉じたときの闇の世界か
答が出るのはいつでも扉を開いたその瞬間
ほら いつも胸の中に涼やかな風を吹かせて
悲しいこともやりきれないことも全てゆるして受け入れて
いつか 受け止められるその日まで僕の瞳はずっと闇の中だ
あざやかな 明日が見えるその日を待ちながら僕は抜け出すすべを探す
いわば今の日々はしばらくはそのためだけの旅です
無意味じゃないのさ
ほら 見上げる空は透き通って 果てしなく広がってる、心の中は雨だけど見えるものはとても美しくあざやか
それだけで
それだけで
僕は生きていける
でもいつか心の瞳も晴らせたらいいなと思うこのごろ。