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♪羽音♪の部屋  〜 「Pioggia」への投 票 〜

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[190743] Pioggia

詩人:♪羽音♪

「さよなら」を
告げたあの日

私は全てを捨て去った
アナタとの写真も
アナタのピアノの音も
アナタのアドレス帳も

携帯の画面に映る
「消去しますか?」の文字…

「はい」のボタンを押す手が震えた

言葉では言い表せない恐怖を感じたの

それでも私は消去を選んだ


叶わない夢を
叶わない恋を
追うのに疲れたの

希望を持ってはいけないから

全てを消し去った


それなのに
私の頭からは
私の心からは
消えてくれない

いまさらアナタの笑顔が
いまさらアナタの優しさが

笑い合ったことも
喧嘩したことも
沢山の思い出が
キラキラと溢れてきて
いまさら恋しくなるの

「いけない」って
分かってるのに…


「キライ キライ 大キライ」


希望を持たないために呟いた呪文は
私が今でもアナタを
好きだって事を自分に
思い知らすための言葉でしかなかった


「さよなら」を
告げたあの日

二人の間には雨が降っていた

アナタは雨男で
私は雨女で

一緒に居るときは
いっつも雨だったね


今でも私の心には
大粒の雨が降り注いでいる

2016/01/24 (Sun)
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