詩人:どるとる
どこまでも続いている日々は
いくつもの季節を歩いてきた僕の中でいつかその表紙を閉じて終わる
さよならを言うために僕はここにいて生まれたんじゃないけど
なんのためなのか
僕はここにいて生きている
自分の存在理由を決めるなら
僕は明日を生きるために生きているんだ
そして生まれたんだ
まだ見ぬ世界を知るために
そして君と出逢い
恋に落ちた
あの季節のページ
涙でにじんで
思い出が見えなくなるまえに 咲いてほしかった 君の中に
愛してる愛してる
何度 言葉にしてみても
響かない響かない
僕のこの気持ち
あれは 実らない恋
されど ずっと 枯れず咲き続ける恋
いうなれば恋桜
散ることなく
叶わなくても
人を病ませる
恋桜
今もあの坂道に咲いている
君との思い出
香りだけを残したまま君だけが影も残さずこの世界から消えた。