詩人:千波 一也
アイスコーヒーのグラスから
氷の揺れる音がする
そんなとき
わたしは必ず
向こうを見ていて
身近なものの立てる響きに
微笑んでみる
なるべく優しく
微笑んでみる
空は
真っ青で、
どこまでも果てしなく
真っ青で
だから、空は
真っ白なのと変わりない
わたしが絵の具に悩めるさまを
見越して空は
ただただ広く
いつまで経っても
空は真っ白
シンデレラとか長者とか
カリスマだとか
達人だとか
正直いって気になるけれどわたしは少しも
わたしをやめない
明日になれば
明日を経れば
正直それが落ち着くところ
だからわたしは氷を盛って
グラスにたっぷり
氷を盛って
昼やすみ
そこそこ自由な
熱として