詩人:さみだれ
マリンブルーの髪の毛に
紫の煙が染みてくる
馬車に乗れない王子様の
苛々した貧乏ゆすり
そう
なんだって許せるわけじゃない
だからこそ許せるところを愛しているの
風のない町の時計塔
青い空にもやる気は感じられず
時間がないと焦る者
時間が感じられないから
そうやって歳を取って
いくつになったかも知らないまま
生きられたらいいのに
バビロンが見えたとき
僕らはまだ知らなかった
あれが人柱だってことも
神様に会うためだってことも
そう
それだっていつかは壊れて
悲しみに浸る
だからこそあり続けるために
頑丈に作る
ほどけないように
壊れないように
忘れないように