詩人:放射能]
ぼくの当たり前は
君にとって
当たり前じゃなかった
ぼくの知っている
言葉を知らなかった
いつもわからなかった
ぼくは
理解をもらえず
理解することを
求められた
正しいとは
言えなくても
悪くなんかない
君を見たくないよ
どこのものも人も
そうだし
人の声すら
聞きたくない
絶望で
かためられたぼくは
耳をふさいで
夢の中に引き込む
そしてうたうのさ
聴いてください
「自閉症」
名曲ができたんだ
希望に
あふれないうたを
こんな世の中
だからこそ
発表してやるんだ
ぼくは
メトロノームのように
正確な脈拍では
生きていけないよ