詩人:ふくざわゆいと
時々 分からなくなるんだ
自分は 確かに
相手に傷つけられて 嫌な思いをした
許せないと思った
自分の優しさや親切心を
利用されて 踏みにじられて
心がボロボロに 軋み歪んだ
だけど それなのに
まだ 心のどこかで
相手のことを わずかでも
信じたい気持ちが 転がっている
また騙されてしまうかもしれない…
また裏切られてしまうかもしれない…
その不安がないわけじゃない
もっと自分に合う異性が
他に いるのかもしれない
それなのに どうして?
自分が 傷つけられた相手にさえ
もう一度 手を差し伸べようとするの?
自分でも 分からないんだ
相手の思うツボかもしれない…
それでも やっぱり
心のどこかで 引っかかる
自分は優しいのか それともバカなのか
その答えは どこにあるのか
心内の葛藤に
今日も 誰も気付かないまま