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[91719] 退屈を丸ごと、憂鬱を半分こ

詩人:甘味亭 真朱麻呂

僕の退屈を丸ごと
憂鬱を半分こ
君にあげるよ
ありがたく思えよ

まるで流星のように流れ去っていく
慌ただしいだけ
忙しいだけ
動き回って疲れるだけの毎日の中で見つけた光
君だと知った
僕を包み込む
目映いくらいの愛

何かに振り回されて
何かを落っことしてしまう
見向きもしないような不安を抱え込んだ
迷いと苛立ちのなかをひたすら歩き続けるだけの日々の中で出会った数ある奇跡
嘘みたいな偶然
今日と明日が入れ替わり訪れる新しい朝

君の退屈を丸ごと
憂鬱を半分こ
分けながら助け合うようにして
なるべくスマイルを浮かべていこう
嫌なことだって明日への分岐点
さぁ 我らの未来へといざ行かん

誰かが守らなくてはならない
君という小さな小さな
今にも息絶えてしまいそうな愛
僕はなぜか
そんな君をほっとけるような冷たい男にゃなれなかった
だから退屈を丸ごと
だから憂鬱を半分こ
捨てに行くのさいますぐ。

2006/12/19 (Tue)
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