詩人:もとり
掻きむしりたくなるほどこんなに辛いのに心の痛みは表に現れない手首に滴る赤い涙を見てそっと安心するのまだ足りないまだ足りない私の苦しみは私の悲しみはこんなものじゃない目に見える心の傷をそっと愛でて優しくなぞる本当は分かってる左手に訴えかけても所詮は独り善がりな事もこの涙が止まる頃には私の傷も癒えたら良いのに私の苦しみも無くなってしまえば良いのに私自身をもっと愛せたら良いのに